さてさて,いつも料理の紹介なのですが,考えてみれば,作る以外のところでもいろいろな時短をしていることに気付きました。自分なりに気付いたコツを少しずつ紹介していきたいと思います。
その1 段取りを考える
調理の時間は,食材を切る時間と加熱する時間,そして盛り付ける時間の3つに大きく分けることができると思います。料理によって,その3つの時間はいろいろです。例えば,お味噌汁なら,食材を入れた後,煮込む時間が数分間あります。そういった加熱している時間に,他の料理をすることができます。
作る献立を考えたら,いくつかの料理を平行して作れるように段取りを考えるわけです。場合によっては段取りが上手くいくように献立を一部変えることも必要でしょう。この辺が,料理はぼけ防止になるといわれる所以かもしれませんね。
例えば,朝食にお味噌汁,焼き魚(鮭など),もやしと卵の炒め物,トマト,ナシを用意するとします。このとき,こんな感じで段取りします。
まず,やかんでお湯を沸かします。それと同時にお味噌汁を作るために鍋に水を入れて加熱し始めます。お湯が沸く間に,トマトに包丁で軽く切り込みを入れ,耐熱ボウルに入れます。その後,豆腐を切って鍋に入れ,冷凍していた野菜(小松菜など)を加えます。あるいは長ネギを切ってさらに加えます。この途中でやかんのお湯が沸くので,耐熱ボウルに注ぎます。そしてやかんを沸かした方のコンロにお味噌汁の鍋を移動し,空いたコンロにフライパンをのせます。この間にトマトの皮がむけてくるのでお湯をきります。フライパンにはクッキングホイルをしき,まず先に魚を焼き初めます。このときも魚を返す時間に合わせてタイマーをセットします(例えば4分)。
※ 魚焼きグリルは最近使っていません。なぜなら手入れに時間がかかるからです。フライパンにクッキングシートを敷いて焼けば,シートを取るだけなのでとても手間が省けて時短になります。サンマなど,皮がコンガリいかないのが残念ですが・・・。IHクッキングヒーター用のグリルパンにも興味があります。使ったときにはレポートをアップしますね。
魚を焼き始めたら,トマトの皮をむき,包丁で8等分したら小皿に盛り付けます。
※ トマトの皮は,ほとんど心配はありませんが,残留農薬を考えて湯むきしています。
もやしをざっと洗ってざるに入れます。トマトの湯むきで使ったボウルを水で軽く洗ったら卵3個を割り入れ,かき混ぜます。だいたいこの辺りで魚を返す時間になります。魚を返したらまた時間をセットします(例えば3分)。この辺りで味噌汁の具に火が通っているので,出汁を入れて味噌をとぎ入れてタイマーを1分にセットします(お味噌汁完成)。ナシの皮をむき,芯をとって8等分して小皿に盛り付けます。そろそろ魚が焼き上がります。魚を皿に盛り付けたら,クッキングシートを取って,もやしを炒め始めます。卵を加えてもやしと卵の炒め物を作る合間に,ご飯と味噌汁をお椀にもります。炒め物ができたら,いよいよ朝食。
ここまでの時間はざっと30分です。
※ なお,長くなるのでここには書きませんでしたが,たいていは子どものお弁当をこの間に組み入れる段取りで調理しています。それでも全体で40分くらい。朝は時間がありませんからね-。
フライパンや耐熱ボウルを使い回しています。これも順番が逆だと洗うのが大変になります。使う順番も段取りで考えます。
さらに,耐熱ボウルを使い回しているのは,洗い物を少なくするためでもあります。
こんなふうに,段取りを考えるだけで,ずいぶん時短ができます。初めのうちはそうでもありませんでしたが,経験を積んで,見通しを持てるようになってからはいろいろ考えるようになりました。
時短のコツ第2回は「冷凍する」をテーマに書いてみたいと思います。このシリーズは不定期投稿なのでいつになるかは分かりませんが・・・。